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初心者向け.自宅で作るカクテルに必要なお酒 〜「スピリッツ」とは〜

バーカウンター

おしゃれで綺麗なカクテルを作れるようになりたい!

お店で飲んでいるカクテルを自宅でも飲めるようになりたい!

ホームパーティーで格好良くカクテルを作ってみたい!

そんなときは初めにベースとなるお酒を揃えましょう。

ベースとなるお酒を一つ揃えておくだけでも、数種類のカクテルを作ることができますので、一度にたくさん揃えておく必要はありません。

ベースを一つ用意してあとは混ぜるジュースを何種類か用意すればそれだけで作ることができます。

今回は「スピリッツ」と呼ばれるカクテルに必要な基本のお酒を紹介していきます。

~スピリッツとは~

スピリッツ写真

スピリッツとはカクテルのベースとして幅広く使われ、蒸留酒全般を指す名称です。

蒸留酒とは、醸造酒(発酵液)を熱し、水とアルコールの沸点の違いを利用して作られるお酒のこと。

引用:国分焼酎倶楽部 蒸留酒とは

 

醸造酒から水とアルコール分に分け、アルコールのみを抽出したお酒が蒸留酒となります。

スピリッツのアルコール度数が高いのはこのためなのです。

蒸溜酒は高温で熱してつくる火の酒であり、火の酒は人間の魂にはたらきかけ、肉体を目覚めさせ、また活力を与える。だからスピリッツというのだろう。

引用:suntory スピリッツ入門 スピリッツとは

アルコール度数も最低でも35度以上で、最も高いもので90度を超えるものもあります。

普段カクテルに使うものであれば大体40〜45度くらいに調節されています。

普段は使わないですが、世界最高度数の酒といわれ、そのアルコール度数は96度とされているスピリッツがあります。

それはポーランドを原産とするウォッカの一種「スピリタス」です。

これはアルコール度数が高いだけあって、簡単に引火してしまいますので、もし購入する際は火気厳禁です!!

このように体が燃えるような高いアルコール度数から、火の酒」と呼ばれることもあります。

また、このスピリッツという言葉には「精神」「魂」といった意味があります。

さまざまな説がありますが、スピリッツには精霊の一種である「酒の精」という意味が込められているという説があります。

他には、スピリッツには人の精神に魂を与え活力をもたらす力があるとされているからというのがあります。

スピリッツは人が生きる上で一種の潤滑剤として用いられてきたということです。

~スピリッツの種類~

スピリッツといえば「4大スピリッツと呼ばれている「ジン」「ウォッカ」「ラム」「テキーラ」があります。

カクテルベースの主役といっても良いくらいに愛されています。

広い意味で捉えれば、さらに「ウイスキー」や「ブランデー」、「焼酎」もこのカテゴリーに入りますが、通常ではそれ以外に該当します。

 

今回紹介するスピリッツはほとんどがヨーロッパで誕生しています。

オランダでジンが、フランスやイタリアなどでブランデー、ロシアやポーランドではウォッカ、アイルランドやスコットランドでウイスキーが誕生しました。

日本でも蒸留の技術が沖縄に伝わり、そこで泡盛の製造が始まりました。

その後に九州で焼酎が製造されるようになりました。

このようにさまざまな土地で、そこでしか採れない材料を使い個性的な蒸留酒が誕生しました。

それでは各種スピリッツがどんなものか紹介していきましょう。

Gin~ジン~

ジン

出典:

とうもろこしや麦芽、ジャガイモなどの穀物を原料とした無色透明の蒸留酒に薬草や香草などで香りをつけ、再び蒸留したものです。

香り付けの材料として、主にハーブや果皮、スパイスなどを使用しています。

 

ジュニパーベリー

出典:

ジンに香りをつける香料で一番重要とされているのがこの「ジュニパーベリー」と呼ばれているスパイスです。

〜ジュニパーベリーとは〜

北半球に寒い地域に広く分布しているセイヨウネズと呼ばれる針葉樹の果実。

ハーブティーなどにも使われており、リラックス効果、デトックス効果、利尿作用などの効能がある。

ベリーという名はついていますが、ベリー系の味ではなく、ジンの個性的な風味はこのスパイスからきています。

これ以外にもよく使われているのが「コリアンダー」「カルモダン」「リコリス」などがあります。

クラフトジン

出典:

日本産のクラフトジンも販売されており、そちらには和のテイストを再現するために「抹茶」「山椒」「柚子」などが使われています。

最近ではクラフトジンブームがじわじわと広がってきています。

こだわりの原料を使い、少量生産されたクラフトジンは個性的な香りを楽しめることができます。

素材も地域ごとに異なり、沖縄では「シークワーサー」、北海道では「日高昆布」などといったその土地を感じられるものを素材として使用したクラフトジンもあります。

土地ごとに違った味ですので味比べしてみてはいかがでしょうか?

ジンという名前の由来は、当初ジンはフランス語でセイヨウネズを意味すgenièvre(ジュニエーヴル)と呼ばれていましたが、次第に略されるようになり、ジンと呼ばれるようになりました。

爽やかでドライな風味のジンはさまざまなカクテルのベースとして使われています。

最もカクテルの数が多いとされているジンベースは、ジン特有のキレのある香味を生かしたカクテルが主流です。

ジン・ベースのカクテルで最もポピュラーなのはジン・トニックです。

カクテル好きの間では「バーでジン・トニックを頼めばバー・テンダーの腕がわかる。」なんて言われるほど奥が深いのです。

勿論使う銘柄にもよって味が変わります。

ビーフィーター・ジン

ビフィータージン

出典:

最も代表的な銘柄の一つであるこのジンは、クセが少なくクリアな味わいで、スーパーなどでも購入できるので「初めてカクテルをつくります」という人にもおすすめです。

ボンベイ・サファイア

ボンベイサファイア

出典:

10種類以上の香味植物の芳香を究めたプレミアム・ジンです。

深く爽やかな香りが特徴で、ボトルもサファイア色のガラスからつくられた四角いボトル瓶で高級感があります。

外見もとてもオシャレでラベルにはビクトリア女王の肖像画があてがわれています。

タンカレー

タンカレー

出典:

洗礼されたキリッとした味わいが特徴で、ボトルもエメラルドのような綺麗なボトルです。

個性的で濃厚な香りが楽しめるジンで「ジンのロールス・ロイス」「ジョンFケネディが愛した酒」といった逸話もあります。

同じタンカレーでも「タンカレーNo.10」と呼ばれている蒸留所で10番目に製造された小型単式蒸留器「タイニーテン」を使ってできたタイプもあります。

キレのあるクリアな酒質が好きな方にはおすすめです。

タンカレーはキリッとしていて繊細な味わいで、スッキリしたカクテルを作るのに向いています。

タンカレーNo.10は重厚感がありシトラスの香りが強いのでロックやストレートで飲みたい方に向いています。

 

以上の三つが主要となるジンの銘柄です。

カクテルを作る際に銘柄によって味わいも変わります。

同じジンベースのカクテルだとしても、カクテルによって使い分けてみるのも面白いです。

例えば、ジントニックにはボンベイサファイア、ギムレットにはタンカレーなどのように自分好みの味を探してみましょう。

これは他のベースとなるカクテルでも同じことが言えますので、自分好みのベースを探してみましょう。

色々試して好みのジンを見つけてみましょう!

~ウォッカ~

ウォッカ

出典:

ロシアやポーランドを代表する蒸留酒で穀物を蒸留し、活性炭濾過して香りや味などをなくしたもので、無味無臭、無色が特徴です。

この蒸留の過程により雑味を取り除き、水のようにクセの少ない飲み口に仕上がります。

原材料は大麦、ジャガイモ、ライ麦と人とさほど変わりません。

ハーブやフルーツなどで香り付けしたフレーバード・タイプのウォッカもあります。

ウォッカのアルコール度数は40〜60度という非常に高いです。

なのでウォッカベースのカクテルの中には「レディ・キラー」と呼ばれるカクテルもあるので注意しましょう。

甘くて飲みやすいカクテルなのですが、アルコールが高いのですぐに酔いが回ってしまいます。

~レディー・キラーとは~

レディーキラー

出典:

見た目が女性好みな美しさで、口当たりも甘くて、一見アルコールがそんなのないのでは?もしくはジュースなのでは?と思わせてしまうカクテルが多いです。

スクリュードライバー、ブラック・ルシアン、ホワイト・ルシアンなど。

男性が意中の女性を誘う際に活用することも多く、その意味もこめれて、「レディー・キラー」と呼ばれています。

ですが、直訳で「淑女殺し」、読んで字の如くキャパシティを間違えれば一気に酔い潰れてしまいます。

男性は気になる人へのアプローチをかけるのに役に立つかもしれません。

それだけでなく、レディ・キラーを知っておくことで女性が飲みすぎないようにエスコートしてあげることができます。

女性はレディー・キラーを知っておくことで、自分で飲み方をコントロールすることができますし、男性から勧められた際にその狙いを察知することができます。

お酒が弱い人はこのレディー・キラーを勧められたら気をつけて飲むようにしましょう。

ジュースみたいに感じる時もあると思いますが、ベースのお酒がかなり強いウォッカであることを忘れないでください。

男女共に悪用することだけは絶対にやめましょう。

バーや酒場は紳士淑女の上で成り立っています。

カクテルもまたその上で成り立っていますので、無粋なことをするのはやめましょう。

 

~テキーラ~

テキーラ

出典:

メキシコ原産のスピリッツで、アロエに似たアガべと呼ばれる植物が原料です。

アガペ

出典:

アガべとは竜舌蘭(りゅうぜつらん)と呼ばれる多肉植物でサボテンと同じく乾燥地域の植物です。

メキシコでのみ生産が許可され、ブルーアガベを原料比の51%以上使用する。といった規則もあります。

代表的なカクテルには「テキーラ・サンライズ」や「マルガリータ」などがあります。

テキーラは基本無色透明ですが、蒸留したのちにウイスキーのように樽に詰めて熟成させたら、樽の成分や木の色味や成分が溶け出しているものです。

より長期間熟成抽出させたものほど色が濃くなります。

テキーラはその熟成期間でグレードが決められていて、熟成期間が長いものほどグレードが高く、味わいもかなり変化します。

グレードは4つに分けられていて、下から順に、

*ブランコ(シルバー)

*レポザド

*アネホ

*エクストラ・アネホ

に分けられます。

それぞれ特徴を説明していきます。

ブランコ(シルバー)

ブランコシルバー

出典:

シルバーと表記されることもあり、樽熟成がない、もしくは60日未満

無色透明で、フレッシュでクリアで辛口な味わいです。

最もテキーラらしく、カクテルベースに一番使いやすくベーシックなテキーラと言えます。

レポサド

レポサド

出典:

最低60日以上の樽熟成が条件となっており、「レポサド」はスペイン語で休ませるという意味があり、まさに樽で休ませたテキーラです。

バニラの風味をほんのりと感じられ、ブランコよりもまろやかです。

甘さと辛さが入り混じり、フレッシュな甘さのバランスが良いテキーラです。

アホネ

アホネ

 

出典:

最低1年以上の樽熟成が必要で、見た目はウイスキーに近いブラウンカラーです。

バニラのような香りで甘さがありコクが深い味わいです。

ビターな苦味が苦手なひとにおすすめなテキーラです。

エクストラ・アホネ

エクストラアホネ

出典:

最低3年以上の樽熟成を条件とし、アホネの強化版でウイスキーに似た味わいです。

味にトゲがなく、かなり飲みやすい口当たりです。

樽の風味がしっかりと着いているためその甘みをゆっくり味わいたいテキーラ。

カクテルに使うのではなく、オンザロックやストレートでゆっくり飲むのがおすすめです。

~ラム~

ラム酒

出典:

サトウキビを原料とし。その搾り汁から不純物を取り除いた「糖蜜」か、もしくは、砂糖を生産した後に残る「廃糖蜜」から作る2通りがあリます。

ラムの産地であるキューバやプエルトリコ、ジャマイカなどカリブ海諸国は原料となるサトウキビの産地なので、ラム酒はこの地を象徴するお酒と言えます。

ラム酒はカラメルを焦がしたようなほろ苦くて甘い味わいが特徴です。

アルコール度数も40〜50度と高いので、甘さに騙されないようにしましょう。

「モヒート」「ピニャコラーダ」「ダイキリ」「キューバリブレ」「ラムコーク」などのカクテルを作ることができます。

日本でもサトウキビは沖縄や鹿児島の島々で生産されており、このサトウキビを原料とした「黒糖焼酎」が作られています。

サトウキビ由来の甘味が特徴ですが、焼酎を作る際の発酵に米麹を使用しているので味わいは異なります。

ラム酒は製造方法の違いから3つに分けられます。

*ホワイトラム

*ゴールドラム

*ダークラム

~ホワイトラム~

ホワイトラム

出典:

活性炭により濾過された無色透明のラム酒で、カクテルベースとして広く使われています。

汎用性が高く、カクテルだけでなくロックやストレートでも楽しめます。

サトウキビや糖蜜の味がそのまま感じることができ、またクセが少ないので飲みやすいです。

~ゴールドラム~

ゴールドラム」

出典:

樽で熟成して作られているので程よい香りと芳醇な甘みが特徴で、ウイスキーのような薄い褐色をしています。

コクがありながらも甘すぎず、さっぱりとした味わいです。

こちらもカクテルベースとして広く使われていますが、オン・ザ・ロックで飲むのも香りを楽しめるのでおすすめです。

ホワイトラムと違ってスパイスのような芳醇な香りがあるので、同じカクテルレシピでも「ホワイトラム」を使うか、「ゴールドラム」を使うかで味わいも変わってきますので、飲み比べしても面白いです。

~ダークラム~

ダークラム

出典:

カラメルのような甘さとバニラのような香りが引き立つ「ダークラム」は、独特な風味と深いコクが特徴です。

蒸留した原酒を内側を焦がした樽で3年以上貯蔵して作られます。

その為、樽からの香味成分が抽出され濃い褐色をしており、風味が強いです。

甘さと香りからケーキなどのお菓子の香り付けに使われることもあります。

「ダークラム」はカクテルよりもストレートやオン・ザ・ロックで飲むのをおすすめします。

濃厚な香りや甘みをゆっくりと味わいましょう。

温めたり、お湯で割ってホットにしても美味しいです。

寒い季節にはシナモンやナツメグなどといったスパイスを入れて体を温めるのもおすすめです。

他にもホットミルクや紅茶などで割る飲み方や、バニラアイスに直接かけて食べるのも美味しいです。

チョコレートと一緒に合わせるのも美味しいですので、色々と試してみてはいかがでしょうか。

~ウイスキー~

ウイスキー

出典:

ウイスキーの定義はそれぞれの国によって異なり、原料、製法、熟成年数などが各国ごとによって定められています。

一般的な条件として、

*原料に大麦やライ麦、とうもろこしなどの穀類を使っていること。

*糖化、発酵、蒸留を行って造った「蒸留酒」であること

*木製樽に貯蔵して熟成させたもの。

以上の条件が揃うと「ウイスキー」と呼ばれるようになります。

5大ウイスキーとは

ウイスキーは世界中で製造されており、「スコットランド」「アイルランド」「アメリカ」「カナダ」「日本」の5ヵ国が世界なウイスキー、「5大ウイスキー」として知られています。

スコッチ・ウイスキー

スコッチ

出典:

スコットランドで作られているウイスキーの総称で、ウイスキーの代表格とされています。

麦芽を乾燥させる際にピートと呼ばれる泥炭の香りが強いものが多く、スモーキーなフレーバーが心地良いです。

有名なウイスキーとして「ジョニーウォーカー」や「バランタイン」、「デュワーズ」があります。

アイリッシュ・ウイスキー

アイリッシュ

出典:

スコットランドの隣に位置するアイルランドで作られるウイスキーです。

スコットランドよりは銘柄が少なく、日本ではあまりメジャーではありません。

しかし、ウイスキーの元祖とも言われるほど古い歴史を持ち、一説によるとウイスキー生誕の地とも言われています。

穀物の豊かな香りと軽やかで、スッキリとした味わいが特徴です。

有名なのが、温かいコーヒーと合わせた「アイリッシュ・ウイスキー」というカクテルがあります。

アイリッシュコーヒー

出典:

このカクテルは1940年代初めにアイルランドにあった水上飛行場のレストランバーで旅客機の乗客のために考案されました。

飛行艇が給油している間に、体が冷え切った乗客のためにこの温かいカクテルを振る舞いました。

アメリカン・ウイスキー

アメリカンウイスキー

出典:

アメリカ産のウイスキーで、バーボンが有名です。

他の産地とは違って、原料は主にとうもろこしや大麦、小麦、ライ麦などで、樽熟成は新しい樽で行う決まりとなっています。

味わいも独特で香ばしさとバニラのような甘みがあります。

ストレートやオン・ザ・ロックで飲むのもいいですが、炭酸で割ってハイボールにして飲むのも美味しいですのでおすすめです。

カナディアン・ウイスキー

カナディアンウイスキー

出典:

カナダで造られるウイスキーの総称です。

5大ウイスキーの中でも特に軽い風味と酒質を持っており、クセも少ないのでカクテルベースとして使われることも多いです。

また、5大ウイスキーの中でもマイルドなウイスキーなので、飲み慣れていない初心者でも飲みやすいウイスキーとされています。

ジャパニーズ・ウイスキー

ジャパニーズウイスキー

出典:

日本で造られるウイスキーの総称です。

初めはスコッチを手本に造られていた為、質もスコッチに似ています。

味わいは繊細で上品な甘さがあり5大ウイスキーの中では最も複雑な味わいとされています。

日本のウイスキーは日本人の味覚に合わせるために、スモーキーな風味を抑えられているものもありますが、例えば「白州」や「余市」では比較的スモーキーな味わいです。

日本のウイスキー造りはまだ100年も経っておらず、歴史が他の国と比べて浅いです。

国産初のウイスキーが販売されたのは1929年サントリーウイスキー白札。

~ブランデー~

ブランデー

出典:

果実を原料として醸造、蒸留した酒で、一般的には葡萄を原料としたものを指しますが、りんごやさくらんぼなどのフルーツを使ったブランデーもあります。

それぞれ、リンゴを使った「アップルブランデー」やさくらんぼを使った「チェリーブランデー」、ワインの搾りカスで造られる「グラッパ」や「マール」と呼ばれるブランデーがあります。

通常ブランデーは葡萄を使って造られたワインを蒸留したものを指します。

ブランデーの語源はオランダ語の「ブランデウェイン(Brandewijn=焼いたワイン)」とされ、これが英国風になまって「ブランデー」になったといううのが通説です。

ちなみにフランスではオー・ド・ヴィー(Eau de vie)「生命の水」、日本では明治時代頃に「葡萄地酒」と呼ばれていました。

 

葡萄などのフルーツを原料にしているので飲み口はまろやかな口当たりで仄かな甘みを感じることができます。

アルコール度数は37〜50度程度であり、まろやかな口当たりからアルコール度数の割には比較的飲みやすいお酒です。

ですが、ブランデーは香りを楽しむためのお酒と言われていますので、いくら飲みやすいとはいえ、ガブガブ飲むようなことはやめましょう。

香りが高いもの全てにおけますが、香りを楽しみつつ少しずつ舐めるように飲むようにしましょう。

カクテルの定義

カッコイイバーテンダー

ここで一つカクテルの定義を説明します。

そもそもカクテルとは「酒をベースに2つ以上の材料を混ぜ合わせた飲み物」とされています。

極端に言えばベースとなるお酒を用意して、好きなジュースなどで割るだけで簡単にカクテルを作ることができます。

基本的にコーラ、ジンジャエール、炭酸水、トニックウォーター、オレンジジュース、グレープフルーツジュースなどがあれば十分カクテルを作ることができます。

勿論お酒が飲めない人のために、「モクテル*」と呼ばれるノンアルコールカクテルもあります。

これも2つ以上の材料を混ぜ合わせることで作ることができます。

*モクテルとは・・・・似せた、真似たなどの意味を持つ「mock(モック)」と「cocktail(カクテル)」を組み合わせた新しい造語で、のンアルコールカクテルの新しい呼び方。

またカクテルには飲み切る時間やグラスの大きさに応じて、「ショート・ドリンク」と「ロング・ドリンク」に分けられています。

ショートドリンクとは

ギムレット

ギムレットやブルームーンなどといった材料を氷などで冷やしてカクテル・グラス注いで「冷たいうちに短時間で飲むカクテル」をさします。

別名、ショート・カクテルとも呼ばれています。

そのことでよく、「ショートカクテルは3口で飲め。」なんて言われています。

これはグラスの中に氷が入っていないので、冷えているうちに飲むようにとのことですが、短時間で一気に飲むとすぐにアルコールが回ってしまいます。

私も初めは格好つけてショート・カクテルを3口で飲んで素早く次を注文するようにしていましたが、あっという間に酔いが回って悲惨な目に遭いました。

そうならないようにゆっくり自分のペースで飲むようにしましょう。

ロング・ドリンク

ロングカクテル

ロング・カクテルとも言われています。

こちらは大きめのグラスで作られ「ゆっくりと時間をかけて楽しむカクテル」です。

グラスの中に氷が入っているので、ぬるくなる心配もないのでこちらもゆっくり時間をかけて飲みましょう。

カクテルの方程式

バーテンダー

カクテルを構成する主な材料は3つに分けることができます。

これをABC群に分け、基本的な方程式を理解ですればカクテルは簡単に作れるようになります。

A郡・・・ベースとなるお酒

B郡・・・「リキュール*」

C郡・・・ジュースや炭酸系、甘味類など

*リキュールとは・・・蒸留酒に薬草や香草、フルーツやナッツなどのフレーバーを加え、別の味わいと香り、色味を持たせたお酒の総称で、混成酒とも呼ばれている。

カクテルはこのA〜C郡の中から2つ以上の材料をミックスして作るドリンクのことです。

最も簡単で作りやすい組み合わせが、「2種ミックス」の方式です。

(AまたはB)+Cのパターンで、ベースとなるお酒またはリキュールとジュースや炭酸系をグラス、またはシェーカーで混ぜ合わせる作り方です。

代表作として「ジン・トニック」があります。

ロングカクテル

最もオーソドックスなカクテルの基本形が「3種ミックス」の方式です。

A+B+Cのパターンで、ベースとなるお酒とリキュール、ジュースや炭酸系と甘味類か香り付けをシェーカー、またはグラスで混ぜ合わせる作り方です。

こちらの代表作はブランデーベースの「サイドカー」です。

サイドカー

各種ABCの材料を一部変えるだけで違うカクテルがを作ることができます。

この方程式を覚えておくことでレシピを覚えやすくもなります。

~まとめ~

スピリッツ

いかがでしたでしょうか?

カクテルのベースを知ることで、普段飲んでいるお酒が「美味しい」だけではなく、また違った味わい方もできるようになります。

一口にベースといってもたくさんの種類があります。

その中から自分の好みに合うベースを探し出すのはある種のトレジャーハントです。

「もう少し甘みが強い方がいい。」

「コクが強いからもう少しスッキリした味わいの方がいい。」

好みは人によって千差万別ですので、何が正解とかはありません。

自分好みの、自分だけの「お宝」を探し出してみてください。

もっとお酒が楽しくなると思います。

その「お宝」に出会えたときは心からの祝福を。

そして、ようこそこちら側の世界へ。